ネットでは酒飲みは嫌われる傾向にありますが、酒飲みの心境というものを代弁してみます。まず、口の中に液体を入れるのであれば、酒でなくては損だ、という感覚があります。
さらに、酒ではなく水や麦茶を飲む時も「この水分がアルコールの排出を助けてくれるのだ。そのために予め水分を入れておこう」というモチベーションが働くのです。

 なにかと理由をつけては酒が飲めるぞと歌う「日本全国酒飲み音頭」では、1月は正月だから、2月は豆まきだから、以後ひな祭り、花見、こどもの日、田植え、七夕、
暑いから、台風、運動会、何でもないけど、ドサクサ――と酒を飲む理由を列挙していきます。いや、まさにコレなんですよ。

 久しぶりに友人と会ったから酒が飲めるぞ。ちょっとボーナスが入ったから酒が飲めるぞ。雨が降って外に行けなくてつまらないから酒を飲むぞ、とかなんでもかんでも
酒を飲む正当性にしてしまう。せっかくこんなにおいしそうに牛タンが焼けたんだから、ここはビールを飲まなくては損だとか、
新幹線に乗ったんだからビールを飲まないとマズいでしょう、みたいな考えもあります。
 酒を飲むことの罪悪感があるとともに、飲んでもロクなことがないのが分かっているから正当化したくなるのです。丸山氏のように暴言を吐くこともあれば、
記憶を飛ばしてしまったりと、過度な飲酒はロクな結果をもたらしません。滑って転んでケガをしたりもする。何よりも周囲に迷惑をかけてしまいます。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190608-00564487-shincho-pol