【サンパウロ時事】ブラジルの政府系機関「応用経済研究所」などは5日、2017年の同国の
殺人被害者数が前年に比べ4.9%増加し、6万5602人に達したと発表した。殺人発生率は
過去最悪の人口10万人当たり31.6人。世界銀行によると、16年の日本の発生率は0.3人、
米国は5.4人。麻薬戦争が続くメキシコは19.3人だった。

 銃器が使用された割合は72.4%に達した。ボルソナロ政権は治安対策として銃器をめぐる
規制緩和を急いでいる。犠牲者の9割は男性で、5割以上は若者、4分の3は黒人だった。
15〜19歳の男性の死因で「殺人」は6割を占め、ファベーラ(貧困街)を牛耳る麻薬密売組織絡みの
暴力が年々深刻化していることが浮き彫りとなった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019060600709&;g=int