任期満了に伴う青森県知事選は2日、投開票される。選挙戦最終日の1日、無所属新人の佐原若子氏(65)は大票田の青森市を駆け巡り、
無所属現職の三村申吾氏(63)は、地元おいらせ町から青森市に入った。

多選の弊害を指摘して県政の刷新を訴える佐原氏に対し、三村氏は農林水産業や観光の振興など4期16年の実績をアピールし、県都に最後の訴えがこだました。

佐原氏は日中、市内各地でマイクを握り、原発ゼロに向けた県独自の検証委員会設置や高校生までの医療費無料化などを繰り返し訴えた。

午後6時からは2分刻みの短い演説を市中心部の12カ所で実施。現県政への批判票や浮動票の獲得を狙い、声をからした。

JR青森駅前では「県民の声は県政に届いているか。県民のためにならないことは国にもノーを突き付けよう」と強調。集まった支持者らに「力を貸してください」と声を掛け、一人一人に握手を求めた。

三村氏は午前中に地元のおいらせ町でマイクを握った後、選挙カーで地盤の南部地方を重点的に回った。ほぼ終日、妻三千代さん(61)と共に行動し、選挙運動の大半をつじ立ちや支持者らへのあいさつ回りに費やした。

青森市で最後の演説に立ったのは午後7時。買い物客らでにぎわう大型商業施設の前で、行財政改革などの実績を強調しながら「多種多様な仕事を選ぶことができるように、企業誘致や観光産業をしっかり進めていく」と熱弁を振るった。

◇青森県知事選立候補者
佐原 若子65歯科医 無新
三村 申吾63知事  無現
(公推)

青森県知事選の2日の開票作業は、午後8時半開始の風間浦村を皮切りに全40カ所の開票所で順次始まる。
午後10時すぎには大勢が判明する見通し。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201906/20190602_21040.html