令和初の国賓として来日中のトランプ米大統領への「おもてなし」をめぐり、野党が政府を批判している。野党にとって見せ場である衆参両院の予算委員会の開催が決まらない中、
さらなる埋没は避けたいとの焦燥感が透けてみえる。

 「『選挙が終わるまで黙っていてね』とお願いするために“おもてなし”をしたのかといわれても仕方がない」。共産党の小池晃書記局長は27日の記者会見で、
トランプ氏が同日の日米首脳会談で貿易交渉に関し「8月に大きな発表ができる」と表明したことに、こう言及した。政府が夏の参院選への悪影響を避けるべく、
米国への「譲歩」を口止めしたのではないかとの見方を示した。

 立憲民主党の枝野幸男代表も25日、記者団に対し、トランプ氏の大相撲観戦を歓迎しつつ、土俵近くの升席に招いたことを非難した。
「天覧相撲」でも周囲への配慮から2階席から観戦されていることを挙げ「日本政府が(升席を)提案したのならば陛下に失礼ではないか」と述べた。

 同党の辻元清美国対委員長も22日、記者団に「トランプ氏は観光旅行で日本に来るのか。安倍晋三首相はツアーガイドか」と、ゴルフや大相撲観戦が盛り込まれた日程を皮肉った。
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