香港 14日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 中国の強硬姿勢によって、米中貿易協議の合意実現に暗雲が漂っている。
先週米国が打ち出した措置への報復として中国は、米国からの輸入品600億ドル分に対する追加関税引き上げを発表した。

6月に日本で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議で両国が一致点を見出せなければ、解決は厳しそうに見える。

トランプ米大統領が中国からの輸入品2000億ドル相当への追加関税率を10%から25%に引き上げ方針を発表してから1週間ほどが経過した。
そして結局、トランプ氏の一手が単なる交渉戦術ではなかったことと、中国側に大幅譲歩の意思がないという事実がそれぞれ判明した。

中国の劉鶴副首相は予定をキャンセルせずにワシントンを訪問したが、2日間の協議で実のある譲歩案は提示しなかったと伝えられている。このため米国は10日、
中国からの輸入品に対する追加関税率の引き上げを発動。中国は13日に米国からの輸入品への追加関税引き上げを6月1日から実施するという対抗措置を打ち出し、
両国の株式市場は調整に見舞われた。

https://www.google.com/amp/s/jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN1SM01V