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令和も世界平和願う 田辺市龍神でB29搭乗兵慰霊
(2019年05月07日 16時10分 更新) 和歌山 紀南
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米軍爆撃機B29の模型を置き、参列者が搭乗兵の冥福や世界の平和を祈った慰霊祭(和歌山県田辺市龍神村殿原で)
米軍爆撃機B29の模型を置き、参列者が搭乗兵の冥福や世界の平和を祈った慰霊祭(和歌山県田辺市龍神村殿原で)
和歌山県田辺市龍神村殿原区は5日、区内の惣大明神そばにある「連合軍戦没アメリカ将士之碑」で、太平洋戦争末期に区内に墜落した米軍爆撃機B29の搭乗兵の慰霊祭を営んだ。多くの参列者が犠牲者の冥福を祈り、世界平和への思いを強くした。
碑の前には搭乗兵の写真の他、寄贈を受けたB29の模型を今回初めて置いた。カトリック紀南ブロックから折り鶴も供えられた。
深瀬松視区長(72)は「戦争のない平和な日々が続くことを祈り、区は慰霊祭を続けていきたい」とあいさつ。大応寺(龍神村東)の松本周和住職(71)の読経に続き、新宮市在住のカトリック教会神父、カレン・シェームスさん(77)が祈りをささげた。参列者も焼香し、カトリックの信徒らが聖歌を歌った。
墜落の史実を調査してきた地元の郷土史家、古久保健さん(81)の後継者として団体職員の古久保真介さん(56)、会社員の宮脇慎さん(46)、公務員の五味一平さん(41)が「平和の語り部」になっている。古久保真介さんが、参列者に墜落の史実などについて語った。
古久保真介さんは「戦争の悲惨さを風化させることなく、地域の歴史の一つとして、二度と戦争を起こしてはならないという思いを後世に語り継がなくてはならないと思っている。令和の時代においても、日本だけでなく、世界中も平和へという思いをわれわれの地域からも発信していきたい」と語った。
長崎原爆投下機 B29 44-27297ボックスカー
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