10連休 主婦「うれしくない」が40%超「うれしい」上回る

今回の10連休について、民間の調査機関が働く主婦を対象にアンケートを実施したところ、半数近くが
「出勤日が少なくなり収入が減りそうだ」と回答したことが分かりました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190502/K10011903861_1905021450_1905021451_01_03.jpg

民間の調査機関、「しゅふJOB総研」はことし3月、アルバイトなどで働く主婦1000人を対象に10連休について
アンケート調査を実施しました。

このうち、仕事への影響を聞いたところ「出勤日が少なくなり収入が減少しそうだ」と答えた人が47.8%にのぼり、
「特に影響がなさそう」と答えたのは10.3%でした。

また、10連休が「うれしくない」と答えた人は43.5%で、「うれしい」と答えた36.4%を上回りました。

自由記述では「保育園や学校が休みになり子どもを預けられず働く親がとても困る」、「時給で働く人にとって
10連休は迷惑以外の何ものでもない」などという声もあがっていました。

「しゅふJOB総研」の川上敬太郎所長は「大きな連休があると、収入が減ってしまう人がいるという課題は、
主婦層に限らず労働者全体にも言えることだ。連休中であっても働きたい時に働くことができるよう、企業は
休暇を分散するなど工夫していくべきだ」と話しています。

■増える母親たちの負担

この10連休、働く母親たちからは、ふだん子どもを預けている保育所が休みで、別の託児所を利用する費用など
負担も大きいという声が聞かれました。

さいたま市大宮区にある子どもを一時的に預かる施設、「ママズスマイル大宮店」では、2日午前9時の営業開始から、
働く母親たちが子どもを預けに次々と訪れました。

施設によりますと、2日は、0歳から小学校2年生までの合わせて15人の子どもを預かる予定だということです。

母親の多くは美容師や飲食店などのサービス業で働いていて、ふだん子どもを預けている保育所が連休で休みになったため、
この施設を利用しているということです。

飲食店のパート従業員で、生後5か月の長男を預けにきた埼玉県白岡市の20歳の母親は「連休初めの3日間は休めましたが、
その後はずっと仕事です。飲食店なので、休みの間はふだんよりも忙しい上に、子どもを預けるのに1日1万円近くかかるので、
負担が大きいです。せめて平日に休みを振り替えられるようにしてほしいと思います」と話していました。

ママズスタイル大宮店の小花幸子店長は「連休の2か月前から問い合わせがあって、ふだんの休日よりも1割から2割ほど
利用者が多くなっています。受け入れる側の私たちも年中無休なので、10連休はつらい面もありますが、お母さんが
働きやすいように安心して預けられる場所を提供したいです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190502/k10011903861000.html