近年の経済成長に伴い、日本をはじめとする多くの国や地域にたくさんの中国人観光客が赴くようになった。その規模は今や現地の経済に少なからぬ影響を与えるほどになっているが、
それでも中国国内には国外旅行とは縁のない経済状況で生活している人がまだたくさんいることを忘れてはいけない。中国メディア・東方網は13日、
貧しい人は日本旅行をしたくてもビザを発給してもらえないとする記事を掲載した。

 記事は、人びとの生活レベルが高まるにつれて、ますます多くの人が国外旅行に出かけ、世界の美景や様々な風俗や風習、文化を体験していると紹介。
特に「最も旅行したい国はどこか」と聞けば多くの人が異口同音に「日本」と答えるほど、日本旅行の人気が高いとした。

 その一方で、中国のネット上では「日本旅行は富裕者しかできない。貧乏人の多くはビザを発給してもらえない」という意見がしばしば見られると指摘。「確かに、
日本を旅行する人は多いが、他の国に比べて日本のビザ要件のハードルは高い。日本のビザは決して簡単に手に入るものではなく、特に一部の地域に
住んでいる人は、なおのことビザ取得要件が厳しくなっている」と伝えた。

 そして、日本旅行をしたい場合は一般的に、在職証明書、一定金額以上の銀行預金残高証明、固定資産の所有を示す書類などを提示する必要があると説明。
これらの条件を満たしていないと、一定額の保証金を用意するか、旅行会社を通すかしなければ、日本行きのビザを得ることは難しいと解説している。

 以前に比べれば、中国人が日本旅行をする際に必要なビザの要件は大きく緩和され、ハードルは低くなった。とはいえ、日本人が14日間まで中国で観光目的の
ノービザ滞在が認められていることを考えると、その逆である中国人の日本渡航は、決して簡単なものではないと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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