金正淑夫人とメラニア夫人が同席した1対1の首脳会談は29分間行われた。しかし、文大統領と
トランプ大統領の冒頭発言があり、記者たちからの相次ぐ質問にトランプ大統領がすべて回答することに、
ほとんどの時間が費やされた。懸念されていた通り、文大統領とトランプ大統領が深い話を交わすことが
できる1対1会談は事実上、行われなかったことになる。

 同日昼12時19分に始まった1対1会談で、トランプ大統領はホワイトハウスにある自身の執務室
「オーバルオフィス」(Oval Office)で文大統領と金正淑夫人への歓迎のあいさつを含め約7分間、
冒頭発言をした。その後、文大統領が通訳を含めて6分52秒間の冒頭発言を終えると、トランプ
大統領は記者からの14の質問に対する回答を独占した。

トランプ大統領は会談が25分ほど過ぎたところで「会見を終えたい」と言った。しかし、
「ゴルフのマスターズ・トーナメントで誰が優勝すると思うか」という質問が出ると、
「優勝する能力がある選手が15人いるので、選手層は非常に厚い。だが、フィル・ミケルソン、
タイガー・ウッズ、ダスティン・ジョンソンが優勝候補だ」と答えた。トランプ大統領が受けた
14の質問のうち、内部告発サイト「ウィキリークス」(Wikileaks)創始者ジュリアン・
アサンジ容疑者の逮捕や、「ロシア疑惑」でのミュラー特別検察官の報告書公開に関する質問など、
韓半島(朝鮮半島)問題と関係ない質問は5つだった。

 当初15分間予定されていた1対1会談は29分間行われた。このうち、両首脳の冒頭発言と
トランプ大統領の質疑応答が27分間だった。結局、両首脳が同席者を置かずに共に過ごした時間は
2分間にしかならなかった。これも、後続の会談(小規模会談)に出席する同席者たちが席に
就くまでにかかった余り時間で、両首脳が密度の濃いやり取りをするには困難だった。

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