パラオ、台湾、韓国は共にかつて日本統治を経験しています。
学校や病院を作り、インフラを整備して……と、共通しているのに、片や親日的、片や反日的というのは何とも解せない話でしょう。
それは一体何故なのかと考えると、相対的に評価出来たか出来なかったかの違いがあるのではないかと思います。
日本が敗戦した後、日本人は引き揚げて各国の形自体が変わりました。

台湾では大陸から蒋介石率いる国民党がやってきます。
国民党は圧政を敷き、民衆は抗議をしますが、大陸から援軍を呼び寄せて徹底的な弾圧、虐殺を行いました。
台湾は長らく白色テロの時代となります。

パラオはアメリカの信託統治領として戦後スタートすることになるのですが、
アメリカは日本の統治政策と違い、産業を育成することなどはしませんでした。
確かに安全は守られましたが、餌のように補助金を与えているだけの動物園政策だと批判されるほどです。

だからこそ台湾やパラオで日本統治から戦後を生きた人々は、両者を比べて評価出来たのではないかと思うのです。
今の生活を考えたら、日本時代の方が良かったじゃないか、と。

一方で朝鮮半島はどうだったのか? 戦後は米ソの思惑により南北に分断され、朝鮮戦争で同じ民族同士の殺し合いが始まります。
日本時代に作られたインフラはもちろん、軍民合わせて多くの人命が失われました。そして半島分断の構図は今日まで変わりません。
そうした激動の時代が続いたため、相対的に日本を評価する動きも表面化しなかったのではないかと思うのです。

ただこれだけでは論拠が弱いかなぁと思っていたところ、今回一緒にパラオに行った男性がなるほどと思う意見を仰っていました。彼は韓国と台湾に留学していたといいます。
はじめは韓国に行って昔の日本は悪いと思ってたのに、留学生の台湾人から真逆の意見を聞いて、気になって言葉を学び台湾へ留学したというツワモノです。

<続く>

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190405-00559156-shincho-int&;pos=1