菅義偉官房長官は22日午前の記者会見で、東シナ海の日中中間線付近で
中国が一方的に進めるガス田開発で、
今月上旬に複数の「移動式掘削船(リグ)」が試掘などの活動を行ったことに対し、
外交ルートを通じて抗議を行ったと明らかにした。
菅氏は「東シナ海の日中間の海上の境界が画定しない状況で、中国側が一方的な
開発に向けた行為を継続していることは極めて遺憾だ」と述べた。

 抗議は外務省の担当課長から、在日中国大使館の参事官に対して行った。

 日中両政府は平成20年、東シナ海の境界画定までガス田の共同開発区域を設定し、
協力することなどで合意したが、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐる対立で交渉は中断している。

 菅氏は「中国側に合意に基づく交渉を早期に再開し、
合意を実施することを引き続き求めていく」と語った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190322-00000530-san-pol