偽造商品券を使って買い物をしようとしたとして、兵庫県警西宮署は14日、西宮市に住む無職の男(67)と妻で中国籍の女(63)の夫婦を偽造有価証券行使と詐欺未遂の疑
いで現行犯逮捕した。同署によると、店の従業員が券の裏面に列挙された百貨店の記載で、正しくは「●島屋」であるのに、「●」が「高」になっているのに気付き、警察に通報
した。

 逮捕容疑は同日午後2時40分ごろ、同市今津港町のホームセンター「コーナン」で、偽造された額面5千円のJCBギフトカード1枚を使って、台所用品などの日用品20点
(5460円相当)を購入しようとした疑い。

 同署によると、男は「偽造だと知らなかった」と供述し、妻は「夫に付いてきただけ」と話し、ともに容疑を否認している。偽造されたギフトカードはホログラムまで精巧に作
られ、肉眼では本物と違いが分からないという。妻はほかに同じ商品券を3枚持っていたという。

 西宮市内では3年前から同じ作りで偽造されたJCBギフトカードが10件以上使われる事件が起き、西宮署は市内の量販店などに、唯一、裏面の「●島屋」の表記で判別でき
ると周知していた。

 夫婦が逮捕された店では、レジ担当の女性が、主任の男性従業員(38)に受け取った商品券を見せて相談。男性主任が偽物と見破り、110番したという。

※●は「高」の異体字、梯子高
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201903/0012147520.shtml