厚生労働省による賃金構造基本統計の不正問題で、背景などを調べた総務省は8日午前、報告書を
公表した。長年にわたる不正は「事なかれ主義のまん延」や「順法意識の欠如」という厚労省の
組織風土が根底にあると分析。統計の担当部署は問題があっても幹部に情報が集約されず、部下に
適切な指示が下りない「機能不全」に陥っていると指弾した。

 石田真敏総務相は記者会見で「ガバナンス(組織統治)の問題に対し、論点を整理した。厚労省で
再発防止策を講じてもらいたい」と述べた。

 賃金構造統計の不正は1月に発覚。厚労省の内部調査では中立性が保てないとして、総務省が
事実関係を調べた。
(共同)
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019030801001344.html