潜水艦を探すための新たなレーダーを搭載した海上自衛隊の護衛艦が完成し、三菱重工長崎造船所で引き渡し式が行われました。

完成したのは、海上自衛隊の護衛艦「しらぬい」で、全長151メートル、排水量5100トンです。

建造した三菱重工長崎造船所で行われた引き渡し式には、防衛省や三菱重工の関係者などおよそ700人が出席し、引き渡しに関する書類が交換されたあと、乗組員が行進しなが
ら護衛艦に乗り込みました。

そして、村川豊海上幕僚長が「日本周辺には、質・量ともにすぐれた軍事力を持つ国が集中していて、われわれもこの流れから取り残されることはできない。日本の平和と独立を
守るのは自分たちだという意識を持ち、任務にあたってほしい」と訓示しました。

防衛省によりますと、「しらぬい」は、潜水艦を探すための「潜望鏡探知レーダー」を初めて搭載した護衛艦で、およそ743億円をかけて建造されました。

また、ガスタービンで発電した電力でモーターを回して進むハイブリッドシステムを導入していて、従来の護衛艦と比べて燃費も向上しているということです。

「しらぬい」は27日午後に長崎港から出港し、青森県の大湊基地に配備されます。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190227/5030003337.html