「白い目で見られる」喫煙者も抵抗感
 計画によると、喫煙所は駅南側に幅4・5メートル、奥行き1・8メートル。高さ2・5メートルの強化ガラス製で、煙が歩道へ漏れないよう屋根で覆う。
周囲の景観に配慮し、デザイン性にも考慮した、という。
 市は昨年7月施行の路上喫煙規制条例に基づき亀岡駅など計5駅周辺を路上喫煙禁止区域に指定し、今年7月から違反者から千円を徴収する。
規制に合わせて同駅南側バス停にある既存の喫煙スペースを撤去した場合、禁止区域周辺の路上喫煙や吸い殻が増えると判断、喫煙所を整備すると決めた。
 喫煙所の整備を担当する市環境政策課はたばこ税収入(年約5億円)があるとした上で、「喫煙者、非喫煙者の双方に配慮し、
受動喫煙防止機能の高い喫煙所にする。市民の理解を求めたい」と説明する。
 市の配慮に対し、市民は冷ややかだ。駅前を通っていた女性会社員(62)は「灰皿の前を通る度に臭いが気になり、不快になる。400万円の税金を使って
喫煙所をつくるなんて信じられない。喫煙所は要らない」と憤った。喫煙スペースを利用していた男性会社員(40)は「喫煙者は肩身が狭い。400万円の施設で
吸っていると、白い目で見られてしまう」と、抵抗感を示した。
 路上喫煙を禁止する自治体では、日本たばこ産業(JT)が喫煙所を整備し、寄贈を受けるケースが多い。18カ所ある京都市も全て無償提供だ。
亀岡市は「寄贈モデルに屋根がなかったので、自ら整備する。JTに支援を求め、コスト削減に努める」という。
 なぜ400万円もかけるのか。その根拠は不透明だ。市民への説明も“ガラス張り”にする必要がある。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190224-00010000-kyt-l26