【東京】沖縄県名護市辺野古の新基地建設の工事停止を求め、米ホワイトハウスへの請願署名を呼び掛けた県系4世のアーティスト、ロバート梶原さんが20日、国会内で講演した。
署名が21万人分集まったにもかかわらず、日米両政府は反応がないことを批判し、
「ウチナーンチュがないがしろにされている」などとして国連人権理事会へ不服を申し立てたことを明らかにした。

ロバートさんは沖縄の歴史を振り返った上で、基地が集中する背景には「ウチナーンチュに対する日本の長い民族的偏見がある」と指摘した。

「不公平な日米地位協定を改定するべきだ」とし、
地位協定が見直されない理由として沖縄に米軍施設が集中することで県外の人々に「Not In My Back Yard」(わが家の裏には御免)の心理があり
「自分の問題でなければ構わない」と思われていることが一因だとした。
その上で「こういう状況が続くなら、沖縄の人々は独立、または自治権の拡大を考えないといけなくなる」と述べ、新基地建設が続く状況に懸念を示した。

講演に先立つ国会議員との懇談会でロバートさんは、24日投開票の県民投票について「終わりではなく始まりだ。沖縄の歴史、文化、言語を再認識するルネサンスだ」と意義を語った。

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