■自民党と官邸に止められた「金融緩和の出口戦略」議論

しかし、渡辺氏は、野党ではなく、与党自民党の一員だ。その立場で自らの政策を実現することは本当にできなかったのか。渡辺氏は会見で、大きな「壁」の存在を告白した。

「去年、(自民党の)財政金融部会長代理になり、日銀の出口戦略をテーマにしようということで皆様からの合意もいただきましたが、官邸からのご意向ということでやるなということで止められました。
半年間、ありとあらゆる場所を使って言い続けたのですが、びくともしなかった。強い意志が政府にはあると思う。一人ではその意思、壁を打ち破ることができなかった」

アベノミクスとして、日銀による異次元の金融緩和を後押ししている首相官邸と党執行部によって、渡辺氏が画策した出口戦略についての党内議論は止められたというのだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190214-00010009-fnnprimev-pol