ポーランドのモラウィエツキ首相は十八日、ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を巡るイスラエル外相代理の
発言が人種差別的だとして、イスラエルで予定されていた東欧四カ国首脳会議の参加を取りやめたと
明らかにした。チェコのバビシュ首相は十八日、首脳会議は中止されたと述べた。

 ポーランドのメディアなどによると、イスラエルのカッツ外相代理は十八日、「多くのポーランド人が
ナチスと協力し、ユダヤ人の大量殺人に参加した」と発言。モラウィエツキ氏は「人種差別的な発言で
受け入れがたい」と非難した。

 十五日にも、ナチス・ドイツのホロコーストに関し、イスラエルメディアはイスラエルのネタニヤフ首相が
ポーランドの共犯を示唆する発言を伝えていた。

 個人的に虐殺に加担したり、ナチスに密告したポーランド人がいたとする歴史研究もあり、
イスラエル側は反発を強めている。

 ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーは「ビシェグラード四カ国(V4)」という協力の枠組みをつくり、
定期的に第三国の首脳とともに首脳会議を開催している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201902/CK2019021902000283.html