テレビ局関係者の間では「2時間ドラマの次は、『金曜ロードSHOW!』が終わってしまうのではないか」という話が流れ始めたという。

「朝日新聞の記事は、2時間ドラマを唯一、レギュラー番組として放送していた『月曜名作劇場』が終了するという内容でした。となると、
テレビ局の人間としては、同じように唯一生き残っている映画番組が終わる可能性も出て来たと見るわけです」

40代以上の方なら、テレビで放送される映画を楽しみにしていた記憶を持つ人も多いだろう。だがレンタルビデオの興隆や、BS放送やケーブルテレビによる
映画専門チャンネルの人気などを背景に、90年代から2000年代にかけて番組は相次いで終了していく。

ルパン三世も視聴率1桁
「ところが最近、異変が起きているんです。若年層と母親を狙った“キラーコンテンツ”が、期待に反して視聴率が低迷しているんです」(同・関係者)

どんな映画が、どれほど低視聴率なのだろうか。昨年末から現在まで、「金曜ロードSHOW!」の放映リストを表にしてみた。次のような具合になる。

「『金曜ロードSHOW!』はジブリアニメばかりというイメージを持っている方も多いと思いますが、それは間違いです。日テレの編成は『1度放映したら、
3年は間隔を開ける』というルールを科すこともあり、ジブリアニメの“乱発”を避けています。実際、今年の1月4日に放送された『風の谷のナウシカ』は
視聴率10.4%と、ぎりぎり2桁を確保しました」(同・関係者)

一方、誤算は、「ルパン三世シリーズ」だ。1月18日と25日に「イタリアン・ゲーム」と「グッバイ・パートナー」が相次いで放送されたが、
共に視聴率は7.1%、8.7%と思わぬ苦戦してしまったのだ。

「カメラを止めるな!」の視聴率によって、「金曜ロードSHOW!」を続けるか止めるかが決まるというのだ。日テレ関係者の願いは「番組を止めるな!」
だろうが、その想いは通じるのだろうか。

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