【クローズアップ】村岡 意識改革で結果を出す
初日の1走は4着と舟券に届かずの村岡賢人(29)=岡山=だが、機の手応えは成績以上。前検から好感触で、この日も「行き足やつながりが良くて、伸びも悪くない。バランスが取れている」と不満はない。「(1、2月の)蒲郡、とこなめとG1で準優に乗れたし、エンジンも思うように仕上げられた」と調整力にも自信をのぞかせる。
今期(昨年11月〜)の初戦は今年1月の若松。序盤は3カ月のF休みが引っ掛かったためで、長く戦列を離れたが「有意義に過ごせた」とここでも自信の表情。「SGを走っている選手は私生活から違う。自分も休みの間にトレーニングを始めた」。この意識改革が、村岡を強くした。
それでも目指すのはもっと上。「強い人の考え方をどんどん吸収したい」と、向上心はとどまることを知らない。初日のレース後も「茅原さんに極意を教わった」と貪欲に耳を傾けた。極意とは、相手に関係なく全力のターンをすること。最善を尽くした結果として1着が付いてくるという考え。感銘し「早速、試したい」と目を輝かせる。
「いつ来ても乗りやすいから、思い切ったレースができる」と言う当地は、その教えを実践するのに絶好の水面。「どうなるのか、自分でも楽しみ」。未知の領域に踏み込み、さらなる高みを目指す。 (井上)
=2019/02/18付 西日本スポーツ=
https://www.nishinippon.co.jp/nsp/boat/article/487669