通信傍受 82人逮捕 12の事件で1万回余実施

去年1年間に捜査当局が行った通信の傍受について、山下法務大臣は、15日の閣議で全国の警察が、詐欺や殺人など12の事件で携帯電話の通話を傍受し、合わせて82人を逮捕したことを報告しました。

「通信傍受法」では、組織的な犯罪捜査で、ほかの手段では、解明が難しい場合に限って、捜査当局に、電話の通話などの傍受を認める一方、政府には、毎年、傍受の実施状況を国会に報告するよう義務づけています。

山下法務大臣は15日の閣議で、去年1年間に、全国の警察が、詐欺や殺人など12の事件で、携帯電話の通話を1万359回傍受し、合わせて82人を逮捕したことを報告しました。

逮捕した人のうち11人はそれ以前の傍受によるもので、9人はおととし、2人は4年前にそれぞれ傍受を行ったということです。

政府は、こうした内容を今の国会に報告することにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190215/k10011815761000.html