国会 18日集中審議で与野党調整 首相発言に野党側反発

国会では、13日も新年度予算案の質疑が行われるほか、来週18日には厚生労働省の統計不正問題で集中審議を行う方向で与野党が調整していて、論戦が続きます。
また、安倍総理大臣が、「悪夢のような民主党政権」と発言したことに対し、野党側は撤回を求めるなど反発しています。

衆議院予算委員会では、先週に続いて、12日、新年度予算案の審議が行われ、統計不正問題で、参考人として出席した、厚生労働省の大西 前政策統括官が、
前任者から不正について特段の引き継ぎはなかったと説明したほか、総務省の西村統計委員長は、問題発覚後直ちに経緯を調べるよう指示したことを明らかにしました。

予算委員会では、13日も大西氏らを参考人として招致して質疑が行われるほか、来週18日には統計不正問題で集中審議を行う方向で与野党が調整していて、論戦が続きます。

与党側は、予算案の年度内成立に向けて、翌19日には、地方公聴会を開くなど、着実に審議を重ね、月内にも参議院に送りたい考えです。

これに対し、野党側は、統計不正問題の実態解明を目指して、関係する資料の提出を求めるなど、引き続き政府を追及していく方針です。

また、安倍総理大臣が自民党大会で「悪夢のような民主党政権」と発言したことをめぐり、民主党政権で副総理などを務めた、
立憲民主党の会派の岡田克也氏は撤回を求めましたが、安倍総理大臣は、「少なくともバラ色の民主党政権でなかったことは事実だろうと言わざるをえない」と述べ、拒否しました。

これに対し、岡田氏は「おごり、高ぶりだ」と反発したほか、民主党政権で幹事長を務めた、自由党の小沢代表は
「安倍総理大臣にはもう一度、悪夢を見てもらわないといけない」と述べていて、野党側は安倍総理大臣の政治姿勢についてもただしていくことにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190213/k10011812721000.html