生活保護受給者が亡くなった場合だ。生活保護受給者は国から葬儀費用として
葬祭扶助を受けることができる。「福祉葬」と呼ばれるもので、これが葬儀の最低
ラインとみなされている。「扶助されるのは“死体の運搬、火葬、納骨その他葬祭
のために必要なもの”の実費です。病院からの搬送費、死亡診断書、永代供養
代などが含まれ、葬儀も最低限のものが認められています。すべて含めて大阪
市の扶助額は21万5400円以内です」(保健福祉課) 
この場合、市営斎場(火葬場)内の式場で簡単な葬儀を行なうことができ、式
場使用料と火葬料は市が負担するため無料。寝台車(霊柩車)が各2万円、安
置料1万円、枕飾り一式2万円、骨壺5000円、位牌5000円、ドライアイス1万円、
棺桶5万円、お別れの花束5000円、仏衣2000円、自宅飾り2万円、その他の事
務手数料などが扶助される。