政治的な混乱が続く南米ベネズエラのマドゥーロ大統領は、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王に
書簡を送り、反政府側との仲裁を要請したことを明らかにしました。

ベネズエラでは、暫定大統領への就任を表明したグアイド国会議長がアメリカなどの支援を受ける一方、
中国やロシアはマドゥーロ大統領を支持し、混乱が広がっています。

こうした中、マドゥーロ大統領は4日までに、イタリアのテレビのインタビューに応じ、
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王に書簡を送ったことを明らかにしました。

マドゥーロ大統領は書簡の内容について、「キリスト教の精神にのっとり、対話を進めるため法王に
力を貸してほしいとお願いした」と述べ、反政府側との仲裁を要請したことを明らかにしました。

フランシスコ法王は、これまでもたびたび、ベネズエラの問題について仲裁する意思を示していて、
マドゥーロ大統領は「よい返事を期待している」と述べ、実現に期待を示しました。

ベネズエラをめぐっては、アメリカをはじめ、フランスやドイツなど30を超える国がグアイド国会議長への
支持を表明していて、独裁を続けるマドゥーロ大統領への国際的な包囲網が広がっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190205/k10011803891000.html