住民投票条例を否決 賛否同数で議長が決定 石垣市議会 陸自配備、野党が採決要求

石垣市議会(平良秀之議長)は1日の臨時会で、石垣島平得大俣地区への陸上自衛隊配備の賛否を問う住民投票条例案を採決し、賛否同数となったため、平良議長が否決を決定した。
沖縄防衛局が2月中にも駐屯地建設工事の用地造成に着手する方針を示していることもあり、この日、野党の要求で急きょ採決が決まった。

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1日の臨時議会で平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票条例案が否決されたことを受け、同条例制定を請求した石垣市住民投票を求める会の金城龍太郎代表は報道陣の取材に応じた。
同代表は「全く想定していない結果になった」「頭が真っ白になった」と述べるなど、否決は青天のへきれきの様子だった。

金城代表はこの日の市議会を傍聴。住民投票条例が可決されるものとみて、議会後には同会事務所で記者会見を開く予定も立てていた。
報道陣の取材に応じた金城代表は、「言葉が出ない。形にできなくて申し訳ない」と胸中を語った。

議会の判断について、「(私たちは)賛同して頂いた思いを請求することしかできない。市議会が決めた結論なので尊重したい」と話した。
市議会に対する思いを問われ、「できることなら考え直してほしい」とも述べた。

野党議員から「どちらでもない」を含めた3択案が上程されたことに関しては、「2択が理想。2択で実施したかった」と考えを述べた。
今後の同会の存続については、「役割としてこれ以上のことはできないと思う。会として話し合って決めたい」とした。

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