フランスのマクロン大統領は27日、会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された
日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告の処遇を巡り、「(日本の)予防的な拘束がとても長く、
拘束の状況は厳しいと思い、安倍晋三首相に数回そのことを伝えた」と明らかにした。フランスの
メディアが伝えた。

ゴーン被告はフランスとレバノン、ブラジルの国籍を持つ。マクロン氏は訪問先のエジプト・カイロで
記者団に対し、「同じ国の人間が最低限の品位が認められた境遇にあるかどうか気になった」と述べた。

マクロン氏はフランス自動車大手ルノーの新経営体制発足を受け25日に安倍氏と電話会談したほか、
昨年11月末にアルゼンチンで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて会談した。

これまでフランスのメディアはゴーン被告の勾留の長期化について批判的に報道。今月には
フランスの弁護士約50人が連名で、逮捕を重ねて勾留期間を延ばす日本の捜査当局の手法は
容疑者の弁護権を踏みにじっていると非難する意見をルモンド紙に寄稿した。(共同)
https://www.nikkansports.com/general/news/201901280000273.html