認知症の症状をVR=バーチャルリアリティーの技術を使って、高校生が疑似体験する催しが上田市で開かれました。
この催しは、授業で介護や福祉を学んでいる高校生に認知症への理解を深めてもらおうと、上田市の高齢者福祉施設などが開き、上田市の丸子修学館高校と佐久市の佐久平総合技
術高校から合わせて38人の生徒が参加しました。
生徒たちはゴーグル型の機器とヘッドホンを装着して、VR=バーチャルリアリティーの映像を見て、車から降りる1歩がビルから飛び降りるように感じたり、食べ物が虫に見え
たりするなど、認知症の症状がある人が見たり感じたりする世界を疑似体験していました。
参加した男子高校生は「認知症は物忘れや道が分からなくなるという症状だと思っていましたが、それ以外にも、自分がふだん見えないものが見えてしまうなど、いろいろな症状
があることが分かって驚きました」と話していました。
また、女子生徒は「認知症の人のたいへんさが分かりました。私は看護師を目指しているので、とても勉強になりました」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190118/1010007319.html