尾花沢市では、雪の中を子どもたちがお地蔵様を引きずって回り、1年の幸福を願うというユニークな伝統行事が行われました。

この伝統行事は「地蔵さま転がし」と呼ばれ、尾花沢市の北郷地区に200年以上伝わるとされています。
13日は、7人の子どもたちが、神社にまつられた木彫りのお地蔵様に綱をつけて、雪道を引きずりながら地元の家々を回りました。
そして、家の前でさらにお地蔵様に雪をかけると、玄関に入って、「お地蔵様が来たぞ」と叫んで、激しく玄関にたたきつけました。
振り落とされた雪が多いほど、その家庭に幸福が訪れるとされていて、住民たちは、玄関に落ちた雪に手を合わせたりお地蔵様の頭をなでたりして、ことし1年の家内安全や無病
息災を祈っていました。
住民たちは、「ことしもみんなが健康になれるようにと待っていました」とか「子どもたちが少なくなっても頑張って続けていってほしい」などと話していました。
また、参加した女の子は、「1つでも多く幸せが訪れるようにと頑張りました。これからも何とか続けていきたいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20190113/6020002752.html