無人駅の神戸電鉄藍那駅(神戸市北区)で13日、駅長の任命式があった。ただし、駅長は人ではなくかかし。同駅近くにある「あいな里山公園」の広報大使の任命式も同時に行
われ、こちらも女性と子ども計4体のかかしが就任した。

 2016年の開業以来、かかし作家岡上正人さん(66)=宝塚市=の作品をあちこちに置く同公園。同駅を含む藍那地域を活性化しようと神鉄に声を掛け、かかし駅長誕生と
なった。

 任命式では、地元自治会長の堂本弘幸さん(67)が「普段は寂しい駅だが、住民が一気に5人も増えた」と歓迎。岡上さんも駆け付け、「駅の利用者が増えて、地域のにぎわ
いにつながってほしい」と話した。

 思いがけない大役に、最初は緊張を隠せない様子の駅長だったが、式が終わるころにはすっかりリラックス。広報大使と並んで構内の柵にくくり付けられると、早速笑顔を振り
まいていた。
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201901/0011977047.shtml