日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者が、中東・オマーンの知人らに支出したおよそ50億円について、自ら「そろそろ、歳末ボーナスの時期だ」と子会社の社員に指示していたことがわかった。

ゴーン容疑者は、「中東日産」から、サウジアラビアの実業家側に渡した、およそ16億円とは別に、オマーンとレバノンの知人の会社にも、およそ50億円を支出させていたことがわかっている。

関係者によると、ゴーン容疑者は、この支出について、「そろそろ、歳末ボーナスの時期だ」などと、複数回にわたって中東日産の社員にメールで指示していたという。

この金は、ゴーン容疑者が使途を決める「CEO(最高経営責任者)リザーブ」という機密費から出されていたが、社内の決裁をへる際は、複数の担当者が閲覧できる電子システムによる決済ではなく、一部の人間しか閲覧できない書面による決済が行われていた。

これまで、ゴーン容疑者は容疑を否認しているが、東京地検特捜部は勾留期限の11日、特別背任と直近3年分の過少記載での起訴を視野に詰めの捜査を行っている。

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