「ハードロック」ブランドでホテルやカジノなどを展開する米娯楽企業ハードロック・インターナショナル
(フロリダ州)のエドワード・トレーシー日本法人最高経営責任者(CEO)は9日、札幌市で
インタビューに応じた。カジノを含む統合型リゾート(IR)の苫小牧市への進出に意欲を示した。

最大5000人規模の雇用機会創出につながると述べた。

同社は9、10日に札幌市で開催された第1回北海道IRショーケースに出展した。

トレーシー氏は「いろんなメリットを持って来られる場所として苫小牧市を選んだ。
計画している規模の施設だと、3500人から5000人くらいの雇用を生むことは確実だ」と強調した。
苫小牧市は国際空港である新千歳空港に近く、高速道路網も整備されている。
同社は月内にも同市に現地事務所を設置。約10人のスタッフが常駐して、情報収集などに当たる。

 ギャンブル依存症への対策に関しては「スタッフ全員に、客に依存症の兆候があると認識すれば、
ストップを掛けるトレーニングをさせている」と説明。「(他国の施設では)IR全体の敷地の中で
カジノが占めている敷地は約3%。ミュージカルやライブコンサートなどエンターテインメントは
たくさんあり、カジノを利用する客はわずかだ」と、懸念の払拭(ふっしょく)に努めた。

 同社は世界70カ国以上で飲食店やホテルなどを展開。
日本では1983年に進出し、「ハードロック・カフェ」を6店舗運営している。

https://www.tomamin.co.jp/news/main/15435/