調布の「鳥人」伊藤慎一さん、6つ目のギネス世界記録認定を獲得
2019.01.08

昨年11月にパラシュートでの最高直線距離飛行記録でギネス世界記録に認定された
調布市在住の伊藤慎一さん(54)に12月8日、ギネス認定書が届いた。

伊藤さんは陸上自衛隊での勤務を得てアメリカへ渡り、サバイバルスクールへ入学。
実践的なスキルを学び、その後、アメリカ警察特殊機動部隊「SWAT」の実戦への参加。
アメリカ海軍特殊部隊「SEAL TEAM 6」、オーストラリアの陸軍特殊部隊の元隊員の教官からも、
銃の扱い方やテロリストの制圧の仕方、山やジャングルでの戦闘実戦を学んだ経験を持つ。
帰国後、調布市内にセキュリティー会社「リスクコントロール」(調布市小島町2)を設立した。

スカイダイビングを本格的に開始したのは渡米中で、1988(昭和63)年の初降下から
2500回以上のフライング経験を積み、インストラクターなどさまざまな関連資格を取得。
2006年にウイングスーツ・フライングに初挑戦以降、世界記録への挑戦を開始し、
5年間でギネス世界記録を6度達成している。現在、保持している記録は、
水平飛行距離26.9キロメートル(自己記録更新2回)、最高飛行速度時速363キロ、
3D総合飛行距離28.707キロメートル、68人でのフォーメーション記録(団体)。

今回認定された記録は、昨年2月末にアメリカ・カルフォルニアで挑戦した
高度2万5000フィート(7600メートル)からパラシュートを開傘し、水平直線距離46.2キロメートルで
着地した「パラシュートでの最高直線距離飛行記録」。ジェット旅客機の飛行高度と同じ
上空は空気が薄いため、離陸前に純酸素を1時間程吸って血液中から窒素を抜き、飛行中も酸素装置を装着する。
上空は気温マイナス40度の過酷な環境のため、凍傷にならないように防寒にも備える必要がある。
当日は天候や気流に恵まれ、時速約130キロのジェット気流に乗ることができたという伊藤さんだが、
パラシュートを開く際、10Gほどの衝撃に耐えての記録達成だった。

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