社民党が夏の参院選への候補者擁立で苦戦している。同党にとって参院選は、公職選挙法上の政党要件を維持できるかどうかを左右する戦いとなる。

 社民の所属議員は衆参2人ずつの計4人。2017年衆院選の得票率は1・69%で「有効投票総数の2%以上の得票」という要件をクリアできなかった。夏の参院選で「2%以上の得票」を獲得できず、国会議員が4人以下にとどまれば、公選法上の政党ではなくなる。

 社民は昨年、「憲法活かす!社民党」をキャッチフレーズに護憲政党であることを強調し、他の野党との差別化を目指した。だが、肝心の参院選への候補者擁立作業は進んでおらず、現時点で擁立できたのは比例選に2人と、目標の4人に届いていない。
 票の掘り起こしのため、選挙区にも積極的に候補者を擁立したい考えだが、公認や推薦を決めた候補はいない。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20190107-OYT1T50081.html