日本の内閣総理大臣秘書官や参議院議員を務めた経験のある政治家が、日本の防衛省が公開した海上自衛隊哨戒機の映像を見て、「海上自衛隊が間違っている」という趣旨で日本政府を批判した。

 2001年から04年までの小泉純一郎内閣で内閣総理大臣秘書官を務めた小野次郎・元参議院議員=写真=は29日、ツイッターの自身のアカウントで、
日本政府が公開した「哨戒機の映像」に関して、「映像は我が方(日本側の)言い分よりも、韓国側の緊迫した一触即発の状況が良く分かる。北鮮船舶に作戦行動中の(韓国)軍艦に訳もなく接近するのは極めて危険で不見識」と指摘した。
その上で、「我が国海保(日本の海上保安庁)でも北鮮船舶に接近作業の場合は、相手の抵抗や不意の攻撃に対して威嚇射撃などの備えを怠らない。接近する航空機の警戒も強化する」と述べた。
先月20日、北朝鮮遭難船舶の救助作戦を行っていた韓国駆逐艦が警戒を強化したのは当然のことであり、日本の哨戒機の対応に問題があったことを批判したものだ。

 小野氏は「防衛省公開映像を一目見て私は2001年暮れ奄美沖不審船事件の最終場面を思い出した」とも書いた。
奄美沖不審船事件とは、2001年12月に鹿児島県奄美大島近くの東シナ海で、日本の巡視船が北朝鮮のスパイ船と推定される不審船と交戦、沈没させたことを意味する。
同氏は「自衛隊護衛艦は不測の事態発生を避けるため通常、不審船には近づかない」とも述べた。

 日本の防衛省は先月28日、「韓国の駆逐艦が日本の哨戒機に火器管制レーダーを照射したことを裏付ける証拠資料がある」として、哨戒機が撮影した映像を公開した。
しかし、この映像には機長の音声などは入っているが、火器管制レーダーが照射されたことを証明する具体的な証拠は含まれていなかった。
このため、日本側の主張を完全に裏付ける証拠資料としては不十分だとの声が防衛省担当者からも上がっていた。

(朝鮮日報日本語版) レーダー照射:小野次郎元参議院議員「作戦行動中の軍艦に訳もなく接近するのは極めて危険」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190101-00080004-chosun-kr