安倍政権2018年 政治責任とらぬ悪例残す


ことしは日本政治史に大きな汚点を残した。組織的な公文書の改ざんと廃棄である。
国会と国民を欺き、歴史を冒涜(ぼうとく)する。

未曽有の不祥事でも、政治責任を取らない。悪(あ)しき前例をつくってしまった。

しかし、麻生氏が重要ポストに居座ったことで、閣僚たちがおのれの責任を軽んじる風潮が
まんえんしたように見える。

刑事責任がなければいいという話は通じない。
国民の負託を受けて公権力を行使する政治家には、より幅広い政治的道義的責任が求められる。

それでも政権への支持は底堅い。朝日新聞の12月調査でも内閣支持率は40%あった。
だが、年の瀬に改めて問う。
政治責任を顧みず、「多数に従え」という政治を、来年も続けますか。

https://www.asahi.com/articles/DA3S13832932.html