これまで、日本側の主張に消極的に対応していた韓国国防部は同日、強硬な姿勢で対応に乗り出した。
同部の崔賢洙(チェ・ヒョンス)報道官は映像が公開された直後、「国防部の見解」として「韓日当事者間の早急な協議を通じて相互の誤解を払しょくし、
国防分野の協力関係発展を模索しようという趣旨で実務会議を開催したその翌日に日本側が映像資料を公開したことについて、深い懸念と遺憾の意を表明する」と述べた。

また、「繰り返し強調してきたように、広開土大王は通常の救助活動中で、
『韓国軍は日本の哨戒機に対して追尾レーダー(STIR)を運用していなかった』という事実に変わりはない」とも言った。

韓国軍関係者はこれと関連して、「日本は2回レーダーの電磁波を照射されたと言っているが、肝心の中核データであるレーダーの周波数を公表していない」と言った。
韓国軍は当時、火器管制レーダーの一種であるMW-08を対艦用につけていた状態だったが、レーダーの周波数は4−6ギガヘルツで、追尾レーダーの周波数8−12ギガヘルツとは異なる。

 日本側は同日、周波数は公表せずに「MW-08レーダーは周波数が強くなったり弱くなったりするが、追尾レーダーは周波数が持続的かつ強力だ。
今回哨戒機が照射されたレーダーの電磁波は持続的で強力だった」という趣旨の説明資料のみ出した。

韓国軍関係者は「映像では日本の哨戒機の通信が鮮明に聞こえるが、
韓国側では雑音や不正確な発音のせいで通信がよく聞こえなかった」と言っている。
 韓国軍は「日本の哨戒機は広開土大王の約150メートル上を低空飛行する『威嚇行動』を取っていた」としている。
韓国軍関係者は「日本の哨戒機が海上で旋回する様子や機長らのやり取りは一般常識的な面から言って客観的証拠とは見なせない。
一方的な内容が入っている映像を公開して事実関係をごまかそうとしている」と述べた。

レーダー照射:韓国軍関係者、公開映像の問題点を指摘
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2018122980010