<全国高校ラグビー>仙台育英が初戦敗退 前回ベスト8の京都成章に大敗

第98回全国高校ラグビー大会は27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕して1回戦8試合が行われ、
仙台育英は前回ベスト8の京都成章に0−81と大敗した。山形中央が新田(愛媛)に19−80で、青森北は
土佐塾(高知)に12−31で敗れた。

玉島(岡山)は旭川龍谷(北北海道)を26−5で下した。札幌山の手(南北海道)、鹿児島実、新潟工、岡谷工(長野)も
2回戦進出した。

前回大会準優勝の大阪桐蔭(大阪第1)などのシード校は30日の2回戦から登場。決勝は来年1月7日に行われる。

▽1回戦

京都成章 81−0 仙台育英

【評】仙台育英は京都成章との体格差を埋められず完敗。FW戦で押されて前半だけで6トライを許し、後半も相手の
スピードある攻撃に苦しんだ。後半25分に敵陣5メートルまで迫り、意地は見せた。

◎体格差大きく力の差を痛感

仙台育英はタックルをしてもはじかれ、スクラムを組んでも押される。FWの平均体重が10キロも劣る体格差は
予想以上に大きな壁だった。

前半7分、敵陣22メートルでこぼれ球を奪われると、FW陣の必死のタックルも通用せず、あっという間に突破された。
簡単に倒れない相手のフィジカルの強さとパス回しに、トライを量産された。

体格差をカバーする対策は十分に練ったはずだった。複数のFWのディフェンスに加え、バックスの守備体制も磨いてきた。
それでも「個々の強さがあり、1人では止められなかった」(土方主将)。0−81の完敗に選手たちは肩を落とした。

丹野監督は改めて力の差を痛感し、「体格差は承知の上だったが…」と硬い表情で語った。25人中18人が1、2年生という
若いチームだけに、「来年はもっと面白いチームをつくってきます」と再起を誓った。

(今愛理香)
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201812/20181228_74027.html