アイヌ民族の女性が受けている民族と性別の複合差別の解消を目指す全国組織
「アイヌ女性会議―メノコモシモシ」(札幌)の活動報告会が26日、札幌市内で開かれた。

同会議が初めて全国のアイヌ民族の女性に対して行った生活実態調査では政府が来春の成立を目指す
アイヌ新法に対して求めるものを聞いたところ、回答者の7割が「教育」と答えたことが報告された。

調査は約200人に調査表を郵送して昨年実施し、165人から回答を得た。アイヌ新法に求めるものを
複数回答で尋ねたところ、ほかに「差別の禁止」(57%)「雇用対策」(56%)との回答が多かった。

同会議の阿部千里理事は「アイヌ民族の進学率の向上に加え、北海道全体で先住民族の概念や歴史を
共有する教育が求められていると感じた」と話した。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/262336