札幌市豊平区の不動産会社の店舗で爆発が起き42人がけがをした火事で、爆発の原因とみられる
店舗にあったスプレー缶は、会社が在庫の目安としている数のおよそ4倍に上っていたことが捜査関係者などへの
取材で分かりました。会社はこうした事実を把握していなかったということで、警察は店舗が大量の在庫を
抱えた経緯を詳しく調べています。

今月16日の夜、札幌市豊平区平岸の不動産会社の店舗で爆発があり、店舗が入る建物が全焼して
隣の居酒屋の客など42人がけがをしました。

捜査関係者によりますと、不動産会社の店長らは「廃棄処分する除菌消臭用のスプレー缶およそ120本を
室内でまいた」と話しているほか、店舗には店長がまいた分を含めて200本余りのスプレー缶が
保管されていたということです。

この在庫の数が、会社が目安としていた数のおよそ4倍に上っていたことが捜査関係者などへの取材で
分かりました。

会社によりますと、スプレー缶は店舗ごとに必要な数を発注することになっていますが、会社は大量の
在庫があった事実を把握していなかったということです。

警察はおよそ120本分のスプレー缶のガスを一気に抜いたことが爆発につながったとみて、店舗が大量の
在庫を抱えた経緯を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181219/k10011752361000.html