石神井・練馬の両図書館に指定管理を広げるという教育委員会の提案を巡り、労使の対立が厳しさを増しています。

教育委員会は、現在、練馬図書館に勤務している32人の図書館専門員について「学校図書館に配置する」という
追加提案をしてきましたが、専門員の皆さんはあくまでこれまで通り図書館で働き続けることを求め、この提案を拒否。
組合は19日にストライキを設定し、週明け、労使交渉はぎりぎりの局面に入ります。

争いの核心は、図書館専門員の継続雇用を保障するかどうかに絞り込まれつつあります。


図書館専門員は特別職の非常勤公務員です。図書館専門員の職は『練馬区教育委員会非常勤職員の設置等に関する規則』
に基づいて設置されていますが、この規則では、任期を「1年」と定めています。しかし、規則は「再任することができる」とも
定めており、加えてこの再任について通算任用期間の制限を置いていません。同じ特別職非常勤でも「再任後の通算で
4年を越えることができない」つまり合わせて5年で雇い止めになるという規定を置いているものも少なくないのですが、
図書館専門員は制限なく再任ができることになっています。

(略)

これまで通り区立図書館のために働き続けたいという専門員の皆さんの思いを、私は支持します。特別職は地方公務員法の
適用を受けず、したがって一般の公務員のような争議権の法的制限は受けません。ストになれば、大きな混乱は避けられません。
スト回避のために、教育委員会の賢明な決断を強く望むところです。

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