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ソビエト時代から人権保護の活動に身をささげたロシアで最も有名な人権活動家、リュドミラ・アレクセーエワさんが8日、モスクワで亡くなりました。91歳でした。

リュドミラ・アレクセーエワさんは1927年に今のウクライナで生まれ、ロシアのメディアによりますと、モスクワの大学を卒業して歴史の教師などを務めたあと、1960年代から人権活動に携わりました。

1976年には、前の年にノーベル平和賞を受賞したロシアの物理学者で人権活動家のサハロフ氏などとともに、人権団体「モスクワ・ヘルシンキ・グループ」を立ち上げました。

しかし、直後から団体のメンバーが当局に逮捕されるなど圧力を受けると、1977年にアレクセーエワさんはアメリカに逃れて、ソビエトの人権侵害の状況などについて世界に訴えました。

ソビエト崩壊後の1993年にロシアに帰国したあとは「モスクワ・ヘルシンキ・グループ」の代表を務めるなどして人権保護活動を続けてきましたが、8日、モスクワ市内の病院で亡くなったということです。

アレクセーエワさんの死を受けて、ロシアのプーチン大統領は8日、「彼女はロシアにおける市民社会の形成に大きく貢献した」とその功績をたたえ、哀悼の意を表しました。

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