[ロンドン 5日 ロイター] - 米長期債利回り低下のほか通商問題を巡る懸念の再燃を受け、米景気悪化が懸念される中、5日の取引では世界的に株価が下落した。
(中略)
米債券市場では長期債利回りが短期債利回りよりも速いペースで低下しており、利回り曲線は平坦化。
現時点で米10年債利回りは2年債利回りを11ベーシスポイント(bp)上回っており、長短逆転(逆イールド)は発生していないが、差US2US10=RRは約10年ぶりの水準に縮小している。
2年債利回りが10年債利回りを上回るなど、いわゆる逆イールドの発生は景気後退の予兆とされる。
JPモルガン・アセットマネジメントのストラテジスト、タイ・フイ氏は「米市場の下落、および利回り曲線の平坦化は、経済成長の勢いが最大の懸案事項として台頭していることを示している」と述べた。
経済活動の鈍化を巡る懸念から原油価格も軟調。北海ブレント先物LCOc1は一時1%下落した。

https://jp.reuters.com/article/world-stock-idJPKBN1O42K8