アジア太平洋経済協力会議(APEC)は23日、米中対立のために首脳宣言の採択を断念して
18日に閉幕した首脳会議の議長声明を5日遅れで公表した。自由貿易を推進するAPECの目的を
再確認するとする一方、これまでの首脳宣言で恒例として盛り込んでいた「保護主義と貿易を
ゆがめる手段と闘う」とする記述は入らなかった。
保護主義的な傾向を強める米国に配慮したとみられる。18日に閉幕した今回のAPECは、
米中の首脳がお互いの通商政策を巡って批判合戦を繰り広げた結果、最後まで意見の隔たりが
埋まらず、首脳宣言の採択を1993年の首脳会議発足後初めて断念。議長国の
パプアニューギニアは代わりに議長声明を速やかに公表するとしていた
https://www.sankei.com/world/news/181123/wor1811230028-n1.htm