【ベイルート=倉茂由美子】カルロス・ゴーン容疑者が邸宅を構えているとみられるレバノンでは、ゴーン容疑者への擁護論が目立っている。レバノン出身者で成功した人物として人気があるためだが、汚職疑惑を嘆く声も聞かれた。

 首都ベイルート中心部の高級住宅街の一角に、ピンクと白色の壁でできた豪華な建物がそびえ立つ。ゴーン容疑者が子会社を通じて購入したとみられる邸宅だ。近隣住民らによると、ゴーン容疑者は4年以上前に空き家だったこの邸宅の改装を始め、約1年前に完成した。現在の評価額は300万ドル(約3億3900万円)に上るという。

 近所の女性(43)は「先日、ゴーン(容疑者)を見かけた。パーティーが開かれ、大勢のお金持ちが集まっていた」と話した。また、隣のマンションに住む別の女性(55)は、ゴーン容疑者について「気さくにあいさつし、謙虚な人だった。不正をするはずがない」と振り返った。

 ゴーン容疑者は6歳から約10年間、レバノンで過ごし、国籍を持つ。国内では同情的な声が相次ぐ。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181123-00050105-yom-int