気象庁は11月9日、赤道周辺の太平洋で海面水温が平年よりも高くなる「エルニーニョ現象」が発生したと発表した。2016年の春以来、2年ぶりの発生で、
少なくとも来年の春までは続く見込みだという。実は、筆者の研究によってエルニーニョ発生中から終了直後にかけて日本で大地震が起こりやすい傾向にあることが判明している。
 そして、とりわけ注意しなければならないのは、過去の南海トラフ巨大地震の多くがこのタイミングで発生している点だ。来年の春までに、日本は超巨大地震に
襲われてしまうのだろうか? 過去のデータとともに検証してみたい。
(中略)
■エルニーニョと大地震に関してわかったこと
・ エルニーニョ期間には、世界でM8.0超の巨大地震が発生することが多い。
・ 日本では、エルニーニョ発生中、および終息直後から翌年にかけて巨大地震(南海トラフ地震を含む)が起きやすい。
・ エルニーニョの影響下で起きる巨大地震は、関東以西で起きる場合が多い。

 実は、同様の分析は、かねてより海外の一部の科学者からも指摘されている。たとえば1995年に米「ニューヨーク・タイムズ」紙が紹介した地球物理学者ダニエル・
A・ウォーカー氏の研究によれば、そもそもエルニーニョ発生時の海水温上昇は地殻活動に影響された結果であり、必然的に地震発生と関連してくるのではないかという。
 このような事実を頭に入れておけば、いつ起きるかわからない巨大地震を闇雲に恐れながら日々を過ごすよりも、間違いなく有益だ。多少なりとも発生条件が
把握できれば、集中的に防災意識を高めることもできるからだ。繰り返すが、現在日本は南海トラフ巨大地震が起きやすい時期に突入している。特に西日本に住む人々は、
もう一度備えを確認してほしい。

ソースはほんトカナ
https://tocana.jp/2018/11/post_18778_entry.html