https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181116-00010000-aptsushinv-n_ame
サンフランシスコ、カリフォルニア州、11月16日(AP)― 1979年公開の映画『アルカトラズからの脱出』で描かれた、脱獄不能といわれたアルカトラズ刑務所で実際に起きた脱獄事件から半世紀以上たった11月15日、米連邦捜査局(FBI)がサンフランシスコ湾の同刑務所跡で、事件で使われた作り物の頭の精巧な複製をメディアに公開した。
この日報道陣に公開されたのは、脱獄犯フランク・モリスとジョンとクラレンスのアングリン兄弟が、せっけんと石こう、囚人の頭髪で作った偽の頭をFBIが3Dプリンターで作製したレプリカ。製作に当たって、米東部バージニア州クアンティコにあるFBIのラボから科学捜査班が監獄島に出向き、脱獄に使われたマスクをスキャン、ラボ職員から提供された頭髪を使って複製が作られたという。
ちなみに、モリスとアングリン兄弟は、ベッドに偽物の頭を置いて看守を安心させ、通気口から建物の外に出て、手製のいかだで島を抜け出したといわれている。
脱獄に成功した3人は現在に至るも身柄を拘束されておらず、事件発生から17年後に捜査権はFBIから連邦保安官局に移ったが、未解決事件として捜査は継続されている。
同刑務所跡は現在国立公園局が管理、一般観光客に公開されており、頭部の模型が展示されているが、間もなくよりリアルな複製が取って代わることになる。捜査当局は、レプリカの公開により、事件解決の手掛かりになる一般からの情報提供に期待を寄せている
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