韓国大統領府(青瓦台)が北朝鮮の秘密ミサイル基地問題について「北朝鮮がミサイル基地の廃棄を約束したことはない」と述べたことをめぐり、米国の専門家らは13日(現地時間)「まるで北朝鮮の弁護人のように振る舞っている」と批判した。

 青瓦台の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は、北朝鮮が秘密のミサイル基地十数か所でミサイル計画を進めているとの米戦略国際問題研究所(CSIS)の報告書について「北朝鮮は、ミサイル廃棄義務条項を盛り込んだいかなる協定も締結したことがない」と述べた。
 金報道官はまた、米紙ニューヨーク・タイムズがCSISの報告書を引用し「北朝鮮が巨大な欺瞞(ぎまん)行為を続けてきたことを示している」と報じたことについて「適切ではない」と述べた。

 これについて米シンクタンク・ヘリテージ財団のブルース・クリングナー研究員は同日、米政府系放送局「ラジオ自由アジア(RFA)」のインタビューで「南北間、米朝間の共同宣言に、ミサイル基地を廃棄しなければならないという条項はない」としながらも「興味深いのは、青瓦台が即座に北朝鮮を擁護したこと」と述べた。

 クリングナー氏は「ここ数か月間、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は米国の同盟国というよりも、北朝鮮の弁護人のように振る舞っている」として「韓国政府は北朝鮮が約束を破ったわけではないと擁護するのではなく、これ(秘密のミサイル基地を)を申告・廃棄することに合意するよう圧力をかける必要がある」と指摘した。

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