「誰でもたった1分で1万円の現金をらくらくGET!」などの宣伝文句で、アンケートに誘導し、
入会金を支払うよう勧誘するウェブサイト「アンサーズ.com」に対して、
消費者庁は9日、消費者の利益を不当に害する行為だとして、
「消費者安全法」にもとづいて運営する「一般社団法人 日本統計機構」の実名を公表し、消費者へ注意を呼びかけた。

 消費者安全法の「虚偽・誇大な広告・表示および不実告知行為」が確認されたのは、東京・港区南青山の「一般社団法人 日本統計機構」(小林静江代表)。

 消費者庁によると、同機構はインターネット上に掲載した「アンサーズ.com」の広告で、
アンサーズに入会して簡単なアンケートに回答すれば、誰でも1万円を簡単に稼ぐことができるなどと宣伝して、
消費者にLINEの友だち登録を勧めたうえで、アンサーズへの入会を勧誘する動画を送信。

 その動画ではアンサーズの創始者で日本統計機構の代表理事をつとめる「神山雄一」と名乗る人物が登場して、
「動画の感想を送って仮登録会員になると1日10万円まで稼げる」と勧誘し、
そのとおりにすると、アンサーズのウェブサイトにログインするためのIDやパスワードが発行される。

カリスマは架空の人物!
 仮会員になった消費者がアンケートに回答を始めると、1問答えるごとに、
それぞれの消費者の「報酬画面」に1万円の収益が加算される仕組みだが、仮会員の場合はアンケートへの回答が1日10問までと制限されており、
さらに稼ぎたければ高額な入会金を支払うよう求めてくるという。

 調査の結果、アンサーズに登録したうち、収益をあげられた会員は1人もいなかったばかりか、
「神山」なる人物も、同機構が作り上げた架空のカリスマ指導者であることが判明。
これまでの売上は5億円近くに上るという。

「1分間で1万円をラクラクGET!」アンサーズ.comに注意 消費者庁
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/7/27233.html