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熊本市西区の九州産交バス本社で7日、バス事業者を対象にした「睡眠講座」が開かれた。10月下旬に横浜市内で睡眠不足のバス運転手が死傷事故を起こしたばかり。運転手の眠りの質を高めて、路線バスの安全運行を徹底しようと開かれた。

 国土交通省はバスやタクシー、トラックに関する事業規則を改正。6月以降、睡眠不足のドライバーの乗務を禁止するとともに、点呼時の記録事項に睡眠不足ではないかを確認することが義務付けられた。

 講座はこうした動きを受け、県バス協会とバス事業者5社、睡眠関連製品の製造・販売を手掛けるムーンムーン(熊本市)が連携して初めて企画。各事業者の運行管理者ら約30人が参加した。

 講演した「睡眠改善インストラクター」の民間資格を持つムーンムーンの竹田浩一社長(36)は「二酸化炭素(CO2)の濃度が上がると、眠気が強くなってパフォーマンスが下がる。
車内に外気を入れるなど空調の管理が大切」とアドバイス。「朝起きたら5分以上、太陽の光を浴びると体内時計をリセットする効果がある」「スマートフォンやパソコンの夜間利用は控える」などと良質な睡眠を取るためのポイントを説明した。(山本文子)