宇宙の歴史はすべて嘘だったかもしれない。知的情報サイト「Big Think」(10月21日付)から、物理学の常識を覆す思考実験「ボルツマン脳」をご紹介しよう。
約138億年前のビッグバンで宇宙が誕生し、長い年月をかけ、惑星、銀河系、そして地球、生命体、人類が次から次へと生まれてきた。

中略

まとめよう。宇宙の発生・生成がランダムな確率で起こるエントロピーの増減に依存しているならば、ビッグバン→複雑な宇宙の誕生→意識の誕生といった経過を経ず、
ビッグバン→意識の誕生(ボルツマン脳)という、より簡単な経過を経る方が確率的に高い。ゆえに、我々は仮想現実空間に生きるボルツマン脳である可能性が高い。
とはいえ、カリフォルニア工科大学の理論物理学者であるショーン・キャロル博士などからは、ボルツマン脳を経験的に証明することができないと批判されており、
あくまでボルツマン脳は理論的な可能性にとどまっている。
果たして、宇宙の歴史は全てボルツマン脳の妄想なのだろうか……? 決して答えのでない問いだが、秋の夜長に思いを巡らせてみるのも良いかもしれない。

https://tocana.jp/2018/10/post_18511_entry.html